RCのコラム 第31回 2006年8月
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2006.09.28 21:28(木) 昨日の3時間半と今日の2時間半

 昨日はプラタナスの会議、その中で私は最年長。今日は私が下から2番目、年の開きは昨日も今日も同じようなものだった。しかし 、体感した時間の長さは昨日の5倍くらい長く感じた。要は今日は退屈してしまったという事。それなりに得る物はあったが時間を無 駄にしたという感覚がどうしてもぬぐい去れない。

 昨日のプレゼンは短時間の中にも中身が濃く、聞き逃さないように必死だったが、今日は、同じような話しのくり返しの中どこに興 味を持つか探すのに苦労した。これから私の時間も今日経験したようにゆっくり流れるようになるのだろうか?

 昨日、今日の比較も私の感性として受け止めた事でだれがみても同じ評価にはならないだろうが出来ることなら昨日のような時間の 中に身をおいていたいと痛感した今日の2時間半だった。


2006.09.14 18:39(木) 久しぶりにテンションあがっていた

 我々の電子カルテWINE STYLEはAppleのコンピュータで動くものがメインなのであるが、PowerPCのCPUだ ったものが8月に遂にインテルに全面的に変更された。約半年での切り替えだったがロゼッタというPowerPCのエミュレータが 良く出来ていて、今までPowerPCで動いていたソフトがほとんど問題なく動く、最初の立ち上がりだけエミュレータを介して動 くのでちょっと遅いが、動いてしまえばPowerPCと同等のスピードで動く。ほとんどの使っているヒトはCPUの違いなど気に することなく使っている。

 WINE STYLEは他社の提供するミドルウェアーがPowerPC版しかサポートしていなかったのでインテルマシンが出て きても、前述のロゼッタで動かすしかなかった。Mac OSXの前身であるNeXTSTEPの技術で複数のCPUでも自動的にネ イティブのコードで動く技術があったのを今回Appleは上手く発展させて利用したわけだ。サポートのスタッフもあまりネイティ ブで動くことを切望してはいなかったが、次期OS用の開発に購入したMac Proで立ち上がりの性能がロゼッタを介するために PowerPCより遅いのが我慢ならなかった。

 そこで、そのミドルウェアをなんとか動かそうと今月に入ってから全力投球していた。毎日壁にぶちあたり壁をまったく越えられな い時もあった。しかし、すこしずつではあるが、階段を少しあがるように先には進んでいた。こんな勢いで突き進んだのは、前の勤務 したところで外来全部が電子カルテを使うということになり、その準備をしていた時に近いものがあった。あれは14年も前のことだ ったが睡眠時間は3−4時間の日が続き、疲れていても高いテンションで無理が利いていた。55歳になった今だが今回はそのテンシ ョンが戻ってきた。朝も早く目がさめてしまうし、夜も睡眠時間の割には眠くならない。昼のおにぎり食べた後いつも眠くなるのにそ れもない。自分の集中力に驚くくらいだった。しかし、毎日高い壁が立ちはだかりほんの少ししか進めない毎日が続いていた。

 今朝は4時半に夢で目がさめた。眠ろうと努力したがダメだ。起きだして、DVDレコーダに残っていたNHKのプロフェッショナ ルの流儀を2本も見た。挫折から抜け出したヒトの話しはこのような状況では力になる。見ているだけで自分も壁を乗り越えられそう な気がしてくる。

 今日はいつもより早く出勤してさっそくコンピュータに向かう、午前中はやはりらちが空かない。しかし午後になってふっと新しい 考えが浮かんだ。それでつき進んだらあっという間に望んでいたものが出来てしまった。早朝にみた番組が良かったのか、今日は脳が なぜか良い方向に突き進んでくれた。

 ロゼッタを使わないでネイティブなインテルコードで動くWINE STYLEはしっかりスピードアップした。Universa l CodeというPowerPCとIntelのどちらのCPUでもネイティブに動くパッケージも出来た。さあ、今夜は旨い物を 喰いながらちょっと一杯ひっかけますかね。


RC(Rectal Cancer) 2006年9月1日

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