RCのコラム 第25回 2006年3月

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2006.03.28 08:39(Tue) 術後1週間のKさんから

 昨日、直腸癌術後1週間のKさんからメイルをいただいた、お尻に近い部分の癌だったのでストーマになられた、33才の男性。若 いよねぇ。

 さすがに回復力は抜群、また入院している病院の早期離床方針もあり、術後2日目には病棟内を20周も歩いたとか。私との共通点 もいくつかあり、これから永いお付き合いになるかもしれない。

 先日の群馬沼田でのストーマ研究会の講演依頼などストーマ人生も充実?のきざし。今はある雑誌社から癌患者特集の対談のオファ ーが来ているが昼間の対談の時間はとれない状況なので実現するかどうか分からない。

 さて、今日はKUCは休診なので、電子カルテの4月対応に全力をかたむける予定。一通りホームページのチェックなどしていると 30分くらい時間をとられ(楽しんでいるのだけど)たので、これからコーヒーでも飲みながらプログラマーモードのスタートだ。


2006.03.22 20:07(Wed) ちょっとふぬけ

 気をもんでいた、各役所関係の手続が終了した。後は時間を待つだけ。KUCは今日、保健所の開院許可が下りたので晴れて診療所 としてスタートした。しかし、この許可をもってやっと保険医療機関としての申請が受け付けられる。神奈川県は幸い月に2回あるの で、今日、22日の申請締め切り日に間に合った。というか、役所はこのタイムリミットを知っていてそれに間に合うように許可を出 すという感じ。今日の申請で、新規の保険医療機関としては1日付けで交付ということになり、4月1日から保健医療が出来ることに なる。ここのハンコをもらったら、それをもって次のハンコをもらう、そのハンコの押されるのを待って、また次のハンコをもらう流 れ、全部の書類をそろえて1回で全てにハンコを押してもらいたいものだ。

 現実として保健医療をするのが当たり前の小児科や内科の医療としては、保険医療機関の交付を待たなければ実際の診療が出来ない 。このタイムラグは無駄以外の何者でもない。まあ、こんな話しは日本中にごろごろころがっていることだが、新たに開設する期間に とっては投資した資本の回収がそれだけ遅れるということだ。1ヶ月間アイドリングのためにエンジンをかけておかなければならない ようなもので、今の省エネ時代にはそぐわない。医療機関のユーザ(患者さん)にとっても迷惑な話だ。きっとこれでも以前よりは改 善されているのかもしれないが、善意の行動の妨げになる。

 あと10日間、指折り数えながらの悶々とした日々。一生のうちでは短い時間かもしれないが、これをどう感じながら時を過ごすの か自分自身の心の反応を見るのも楽しみだ。

 振り返って見れば、広域医療法人の認可が下りるまでが一番先が見えなくて苦しい時間だったかもしれない。でも早くすべてが運ん でも2週間短縮できれば上等という状態だったので、初期の希望的観測に比較して2週間の遅れだったのは良しとしなければいけない ことなのでしょう。


2006.03.21 18:15(Tue) 寛くんありがとう!

 鎌倉アーバンクリニックの内覧会が無事終わりました。

 以前から風邪のおりなど私の外来にいらしている寛君が彼のつとめるパン工房で、昨日残業しながら菓子パンを100個焼いてきて くれました。寛君ははじめ緊張していましたけれど、彼の焼いたパンを食べるみんなの姿にうれしそうにしてくれていました。

 寛君は和太鼓の名手でもあり、かれの属する和楽会「昇」のページに彼の勇姿が載っています。 和楽会のページのトピックス04 10・31の所に写真がたくさんあります。こんどヨットクラブのイベントの時にお願い しようかなぁ!

 お母さんの敬子さんは青学の英語の教授!ネットで探すと青学での先生の素晴らしい評判がつたわってきます。 学生の採点がのったページからも彼女の素晴らしさがつたわってきます。

 本当に色々ありがとうございました。


2006.03.14 21:25(Tue) お上の認可

 KUC(鎌倉アーバンクリニック)の施設の準備はととのったに、お上の認可が遅れている。こちらの準備が遅れて開業日程が遅れ たのなら我慢出来る所だが、どうもこういう状況だとイライラする。

 KUCの経営母体の医療法人が今までは都内だけだったのだけれど、今回は神奈川県ということで県をまたぐことになる。となると 広域医療法人の認可が必要になりその為には地方自治体ではなく国の認可ということになる。必要書類はとっくに全て提出されている ので後は手続をどう進めてくれるのかという問題なのだけど、こちらとしてはやるべき事は全部しているので「早く!」と祈るしかな い毎日だ。患者さんには間だが空かないように継続して診療出来るように準備してきたのでそのアナウンスを裏切る事になるのが辛い 。

 待合室のレイアウトもまだ完成ではないが、私自身の想像のかなり上を行くレベルで出来ているし、早くオープンにこぎ着けたいの だが、、、、この写真は今朝8時頃朝日をカーテン越しに受けた待合室の一部。


2006.03.13 12:15(Mon) バタバタ

 大きな人生のタッキング、ヨットに比べれば時間がかかる。ヨットなら30秒から1分で終わる所が、人生のタッキングはもうすで にタッキングを決めて行動をおこしてから3ヶ月以上かかっている。ヨットで言えば、舟の方向も新しい目的地に向かい、セイルも入 れ替え巻き込まれてセットが終わろうとしている。あとはクルーののポジションが新しい所におさまり、フルスピードに向けて加速し て行く段階まではきている。あとちょっとというところだけど、これがじれったい。停滞しているのが、こちらの準備の問題ではなく 、お役所のハンコ待ちだけなので、「早くお願い!」といのるより仕方ない。

 一昨日は、群馬県沼田市に行ってきた。半年以上前からお願いされていた、「第19回群馬県ストーマリハビリテーション研究会」 に参加するためだ。1時間もの講演の時間をいただいたので私のつたないストーマの経験が、ストーマに係わるプロの方々を退屈させ ないのかが一番心配だったのだけど、まあ合格ラインに達することが出来たのかもしれない。

 幹事病院の前院長は私の他界した父の同級生だったとか、父が前橋医専の卒業だったり、母が前橋の出身であったりすることもあり 、いろいろ話しも弾んだ。

 ストーマでの生活も意識しない時間帯が多くなっているが、いろいろな問題を抱えてストーマ外来に予約をされる方も多くなってい るようだが、まだまだ、自分が手術を受けた病院にストーマ外来が無いとなかなかサポートを受けられないのも現実のようだ。インタ ーネット上にも多くの情報があるが、ストーマになるかたの一般的な年齢が高齢なことを考えると、ストーマ外来や、同じ悩みがある ヒトと問題を共有することが大切なことでしょう。


2006.03.01 20:58(Wed) いろいろ大変

 KUCに移るに当たり、電子カルテ上で今まで問題があった所を出来るだけ解決しようと思っている。

 例えば漢字コードの問題。以前は漢字コードと言えば、Shift JIS, EUC, JISって所だったけど、最近の方向は Uni Code。それもUTF-8というコードがコンピュータ上の文字をキチンとコード化出来る方向になっている。その流れに このさい乗ろうと思っているのだがコードの長さの問題は悩ましい。いわゆる漢字はShift JIS, EUCは2バイトで表現 されていたが、UTF-8は3バイトで表現される事がある。すべて3バイトではなく、3バイトで表現されるものがあるというもの 。データベースのフィールドはその長さを規定して効率良くハンドリングする設計にしているのだけど、3バイトコードが入ってくる と、見た目より長いフィールド長が必要になる。コンピュータの性能は上がっているので、フィールド長を長くしても、キチンと保存 出来る方式を選ぶべきだが、そのために変更しなければならないところが100カ所以上になってくる。

 あぁ、時間がないが、最初からそれでデータを入れていかないと後が大変だ。バージョン間の互換性やいろいろ考慮しながら決定し なければならない。まあ、余っているぶんにはOKということなので、おのずと方向性は出てくるのだが、、、、、


RC(Rectal Cancer) 2006年3月1日

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