RCのコラム 第22回 2005年12月

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2005.12.31 13:41(Sat) 年越しBBQ+鍋

 これからマリーナに出かける。今日はヨットクラブで有志が集まってのBBQ+鍋。この何年か恒例になっている。長者が先のFM 横浜のライブカメラで見ると、海はまあまあおとなしそうだ。出来たら夕方ちょっと海の上に出てみようかな。鎌倉は今夜は交通規制 で入れないので逗子泊まり。

 

 年末年始の挨拶が嫌いだった私、仕事がら年末年始らしさがなかったためかもしれない、やれ当直だ、やれ休日出勤だというのがつ いて回っていた。年末年始はいつもより忙しかったりせわしなかったりしていた。業種によってはもっと大変な方々もいるでしょうけ どね。

 年齢を重ねてきて正月の当直の免除されるようになってくると年末年始の挨拶もそれなりに実感をもててくるから自分でちょっと不 思議。

 ということで、しかも直腸癌やってからなおのこと、皆様との新しい輪も広がり、私の心を気持ちよく振るわせていただける刺激を 沢山あたえていただいた事に感謝します。今年もありがとうございました。来年もどうぞよろしく。。。。と、

 でも今年が終わるから感謝したわけでもなく、明日から新年だとはいっても生活は同じように続くのにねって思ってしまうひねくれ 者。


2005.12.30 11:28(Fri) 物欲の結果

 かなり満足しています。人間の感性や感覚を良い意味で刺激してくれ使っている感じは良いものがあります。オプションのバッテリ ーボックスを着けましたので、私のあまり好きな構図ではない立て撮り(コンピュータ画面上に表示する時が難しい)も気持ち良く構 えてシャッターを押せます。

 しかし、出来上がる写真はそんなに変わるものではありません。超高級スポーツカーを手にいれても制限速度のある世界で、ファミ リーカーと混んだ道では目的地までの時間は変わらない。でも、操作系のひとつひとつのフィーリングが違うとか。速いコンピュータ も、遅いコンピュータも出来ることは一緒だけど、その間の使い心地が違うみたいなもののように感じます。自分では満足しているの で、機材に見合う能力をつけるようにちょっと努力してみます。

 シャッターの機構など人間の感性に直接つたわる物、設計者の努力はたいしたものだと思います。

 ついでに、単焦点の標準レンズも手に入れました。ズームレンズにこうまで慣れていると単焦点のレンズは構図を決めるには自分が 動かなければならない大変なものです。でも、機構が簡単なため、シャープな画面や、素直なカラー特製があるそうなので、それを生 かせるように勉強もしてみます。


2005.12.29 14:48(Thu) 物欲

 ふだん欲しい物がまり思いつかないほうだと思っていた。写真に興味が湧く前は特にそうだった。しかし、カメラ関係は物欲を刺激 する。

 たぶん今日夕方仕事を終えたらカメラを買いに走りそうだ。物欲が湧き出すといろいろ心の中で言い訳を考える。やれ今のカメラは もう2万1千枚も撮ったから義理は果たしたとか、腕の無いのをカメラやレンズはカバーしてくれるだの、夜ベッドに入ってからもい ろいろ考える。

 カメラが銀塩だった頃も一時ちょっとこったことはあった。もっと昔を思い起こせば、小学校の頃全盛時代だったハーフサイズのカ メラ、確かオリンパスのカメラだったが、それを一生懸命親にねだって渋谷で中古品を買ってもらったのを思い出す。私はカメラ小僧 ではなかったはずだが、ここ2年位はしっかりカメラお爺んになっている。一眼レフデジカメ+画像が美しいコンピュータ+ホームペ ージの存在が飽きさせない理由なんだろう。

 物欲を満たす時って冷静じゃぁないよね。物欲に限らず欲ってそんなものかもしれないけど。今回の買い物も過去にどうしようかな と何度か迷った。でもその時はいつも買うことに納得がいかなかった。今回の方がネットでも数多く検索した。そして自分の中ではG o!のサインが出た。作る方も上手いねぇ。まんまと乗せられている。


2005.12.27 09:51(Tue) 掻痒症

 昨日の夕刻、突然両下肢が痒くなった。原因は皮膚の乾燥だった。しかしその場に保湿剤がない、掻き出すともっと痒くなる、爪を 立ててぼりぼり掻きたくなる、しかし掻いても痒みが治まらない。きっと保湿剤を塗れば治まったのだろうけど、その場で手に入った のはレスタミン軟膏。これを3gほど両下肢に塗り込んだ。皮膚が赤みをおびたが痒みは治まった。ああ驚いた、老人になってきて皮 膚の痒みを訴えるヒトの気持ちがちょっと分かった。

 夜明けが遅い、朝目覚めると三日月が窓の外に見える。東の空は日の出まで10分ほどの色合いの空。布団の外は寒い。布団から出 る時に今日は由比ガ浜ではなく逗子マリーナに行こうという気持ちになった。気分に従って行動していると以外と良い結果を招くこと が多い。気分を支配している何かが身方していてくれるようだ。

 クリスマスイブの日、ヨットで七里ヶ浜から葉山に向かう時、この空の色、海の色のまま気温が高くなれば南の島はいらないな!な んて話しをしていた。今日も素晴らしい視界だけど、やはりこれは寒さとペアになっている。夏になれば、視界もさがり、海の色も透 明感を無くす。だから南の島に行きたいという欲が出てくる。いつか気分が高揚してきて南の島行きのチケットを手にするのだろうな 。


2005.12.23 10:23(Fri) 七里に行ってきた

 3時間半の睡眠で、目覚まし無しで目覚め時計を見たら5時50分、このまま起きて、七里の駐車場に行ってみよう。そうすれば、 夜明けの写真を毎日撮っているいっちゃんに会えるのではと、手がかりは 亀山さんのスケッチでみつけたいっちゃんの姿。これを便りに七里ヶ浜の駐車場を稲村方向から江ノ島方向に歩いていると、 もっとも江ノ島側に集まるサーファー達の中に、スケッチで見た服装のヒトがいらした。あの人がいっちゃんかなと思ってカメラをむ けていると、いっちゃんの方から私に声をかけて下さった。私のページを見てすでに私の顔はご存じだったのだ。

 ご本人の中では写真を撮り続けるのがマンネリ化しているのだけど、サーファーがいるから続けられているというような事をおっし ゃっていた。もっともっとお話していたかったが、丁度朝日が昇り初めた所なので、撮影のお邪魔をしてもと思い、「いっちゃん」の もとを離れた。

 写真をクリックするといっちゃんのサイトに飛びますよ。今日の写真には私の姿もアップされています。


2005.12.21 16:39(Wed) ちょっと外来に空きができたので

 屋上に上がって西の空をみると今日は雲が美しい風も冷たい。昨日紹介した二つのホームページ、結構気になって覗きい言ってしま う。いっさんはきっと今頃スクーターで七里に向かって今日3度目の写真を撮りにいっているのだろうと想像される。亀山さんのスケ ッチに描かれていたいっさんを想像すると、フリースの上に青いウィンドブレーカーだろうか?いや、一年以上前のスケッチだったか ら今のスタイルは違うのだろうな。今4時24分、伊豆半島に沈んで行く太陽と江ノ島を撮り、富士山の刻々と変化する所を撮影して いるのではないかな?、振り返れば稲村に沈みゆく夕日があたり輝いている。なんて姿を想像してしまいます。亀山さんは今日はどん なスケッチをしたのでしょう。昼から風も強くなったので絵の道具を広げるのも大変だったのではないかな。

 というような勝手な想像をするのも楽しいものです。お二人ともお会いした事はないのですが、とても興味が湧いている昨日今日で す。お二人ともこの地に居を構えてその生活を十分堪能し、それを海の側の生活にあこがれている人々に伝えている。

海岸まで1マイル、ちょっと奥に入っると雰囲気は違う、でも海岸まで1マイルの所で生活出来ることもとても幸せな事ですね。


2005.12.20 13:27(Tue) 凄いヒト達が沢山

 先日土曜日のクラブのパーティーでキムに教えてもらった七里で毎日素晴らしい写真をアップしている サイトを教えてもらった。それはもう写真の腕も段違いだし、とり続けている所が凄い。上手な写真には刺激されるなあ、素 晴らしい。写真掲示板に逗子、葉山まで行かないと夕日が、、、なんて書いたけど訂正しなければ。冬の間だは、七里の海岸から朝日 も夕日も海の向こう側に見えるんだ!それに比べれば、こちらからは夕日だけなんだね。

 このサイトのメッセージボードを見ていたら、七里で毎日のように素敵なスケッチを描いてそれをネットにアップしている亀山和明 さんの サイトもあった。これも素敵。部屋に飾ってみたくなる絵が沢山。

 世の中にまだ知らない素敵な事が沢山あるっていうのを改めて感じました。さてさて、感心ばかりしていないで、自分の作品もバー ジョンアップしましょ。


2005.12.16 21:31(Fri) 仰木監督も

 確信犯だったのだろうな、癌に関しては。同じ肺癌といってもいろいろ幅はあるけど、引退表明の時はまだまだ色つやあったけどね 。

 私も含めてだが、癌でまな板の鯉になる前にけっこう多くのヒトがギリギリまで粘ってしまう。医療を受ける時はもう逃れる所はな いだろうと思って受診するタイプがいるのですね。やれ、仕事を今休むことが出来ないとか、いろいろ言い訳を心の中でして、いよい よ確信犯、しかも普段の生活に支障ができるまでほっておいてしまう。

 そうする気持ちも良く分かるのですが、やはり何か自覚した時に素速く対処するほうがずっと良いですよ。きっと。

 私たちの年代になれば、体のどこかにちょっとした不調を感じているヒトは多いはず、だからでしょうけど、このあいだ集まった直 腸癌飲み会でも、「まわりの人間がやけに健診受けるよなぁ!」とみんな言っていた。

 どこかに不調を感じながらこれを読んでいるあなた、検査受けておいたら。その方が回りのヒトにも優しいかもよ。うーん!、言う のは簡単だけど、なかなかねぇ・・・でも、そんか事言っていると私みたいになっちゃうよ。それに、私のようになる保証は無いよ。 仰木監督のようになることだってあるのですよ。それだけじゃなくいろいろあって考えていたら気が重くなることも沢山ある。

 週末、良く考えて来週は行動を起こしてみたらどうでしょう。どこかに不調を抱えているあなた!!


2005.12.15 13:42(Thu) バリバリそれともぼけーっと

 バリバリに仕事する時と、ぼけーっとする時。ぼけーっとする時って勿論それなりに気持ちは良いのだけど、その時間が終わるとと ても時間を無駄にしたと感じていた。しかし、今日はちょっと違う感じ、昨日の当直もまた寝かせて貰えなかったというのも影響して いるのかもしれないけど。

 Appleのミュージックストアに小野リサの新しいアルバムがいくつか入っていた。その1枚を買って(Romance Lat ino, Vol3)今はそれを流しながら書いている。昔懐かしいラテンの曲、カチートとかベサメムーチョなどが入っている。外 は寒いのだろうけど、ここは南向きの2階で太陽が窓から差し込み、ビルの暖房も効いているので窓をちょっと開けて外からの風で温 度調節している。

 のんびりしたい所だが、そうもいかない、自分で予定が決められることが自由なのだからその時間をしっかり使おう、バリバリでも ぼけーっとのどっちにしろ。


2005.12.14 11:23(Wed) 皆、自分の選択は正しかったと思いたい

 昨夜は直腸癌飲み会。まさに凄かったし面白かったなぁ。2004年4月にストーマになった私。2004年6月の下位前方切除術 、1週間後にリーク、腹膜炎、回腸ストーマ、3ヶ月後にストーマ離脱のM氏。2005年11月に下位前方切除術、1週間後にリー ク、回腸ストーマ造設のほやほやのN氏、それに私の主治医の外科のS氏、S氏のみ今のところ癌患者ではない。

 ちょっとやそっとでここに書ききれるような簡単な内容ではない濃密な時間だった。なのに、皆、酒が進み、大事な内容を忘れてい るかもしれない、もったいない!

 手術が1回で終わらなかった2人と1回で終わってのほほんとしている私との差はとても大きいものでしたね。二人とも腹膜炎の時 の痛さが並大抵のものでは無かったと意気投合?していました。私には分からない世界。家族の到着など待っていられない、兎に角早 く開けてこの痛みから解放してくれと願う。1回目の手術でつないだ肛門上部の吻合部から漏れが生じてそれがお腹全体に広がってい く、その痛みは強い鎮痛剤を使っても少し和らぎこそすれ、すぐ痛みが戻る、それを10時間耐えるのはたまらなかったと。N氏も東 京から奥さんの来るのを待つかと担当医に言われても、そんなの待っていられるか、早く手術してくれ。M氏も妻が来る前に手術、「 一番、おまえを愛している」と手術室に入る前にメモ書かせてもらったとか。緊急手術になる時は大変だ。

 M氏N氏とも肛門を残す手術をしているから、緊急手術のさいに作るストーマは回腸(小腸の一部)になる。3,4ヶ月後落ち着い た所でもう一度手術してストーマをなくし、その後は肛門から排便するようになる。大腸を通った便を排出する左側にストーマのある 私と、水分を吸収する前のストーマの違いは同じストーマといっても大違い。

 写真をクリックしてもらえば大きくなるので、それで見れば分かるが、固形とまるで水様の違いが分かると思いますよ。私の経験か らすれば、大腸鏡の前に飲む下剤、ニフレックを飲んだときの後半に近い水便と同じ程度。これはこれで、捨てるのは簡単なのだけど 、水をはったビニール袋をお腹にぶら下げているようなものなので、タポンタポンと大変なんですね。漏れの可能性も増大します。

 私自身はストーマになったことに後悔は無いし、かなりの満足度で今の生活をしています。しかし、ストーマがイヤだと感じるヒト が多いのも事実でしょう。だからこそ、肛門を温存しようという手術をする、肛門が残っても個人差はあるが、1日30回の排便をし なければならないヒトもいる。それでも子どもと一緒にプールに入って遊んだり、温泉に気楽に入ったりしたいというのも分かります 。

 N氏のストーマも3,4ヶ月後にはとれ、お腹に傷跡と腹膜炎のドレーンの痕だけが残るようになる。

 QOL(Quality Of Life)がどっちがどうだというのも何か無駄な議論のような気もしてきた。40台前半で夜中 に排便のために2時間ごとに起きなければいけないのと毎日ストーマのケアをして張り替えるのとどっちがQOLが良いのかなんての は一概に言えることでもない。自分の選択が正しかったと思って生きていくことが一番QOLを高めるのではないかと思ったりした。


2005.12.13 10:46(Tue) やまもとさん

 やまもとさん、ヨット通じて知り合った素敵なオジサン。自転車も趣味としていて、年の割に鍛えられたお尻をサイクルパンツに包 んで湘南の海岸も走っている(たぶん)。ノリはとっても良いのだけど、アルコールは体が受け付けない。酒は飲まないが宴会でとっ ても盛り上がるタイプ。ヨットで同じ舟に乗ればしっかりした「声がけ」でチームの士気を高める。他のヨットに乗っていれば、その うるさい?声が聞こえてくる。

 そんなやまもとさん、彼の個人的プロデュースのミュージックCDの2セット目をもらった。先日、ミッソーの舟でやった「Moo n Beams を見るクルージング」用につくってくれた2枚組。私がもらった第1弾は、サンセットクルーズ用の3枚組だった( 出航用、サンセット用、帰港用の3枚)。

 今回のMoon Beams Vol.1,2の2枚はだいぶ大人の選曲(言い方を変えれば古い?)で我々の世代の心をなごませ てくれる。ジャケットは私の写真をとてもよい感じにアレンジしてくださった。表表紙、裏表紙に2枚の写真。

 要は、やまもとさん、ナイスガイなんですよ。ちょっとうるさいけど、一緒にいるのがとても楽しい男です。これからもよろしくね 。CDありがとうございました。


2005.12.12 21:07(Mon) かなり重要な決断

 先週木曜日に、人生の転機を迎える決断をしました。決断はもっとまえだったかな、それを実行に移して、対外的にも一部に発表し たということです。もう少し色々な方面にも働きかけが済んだらここでまとめて書きますね。

 一部の友人から、まだ発表がないとせっつかれていますが、今の時点ではまだ準備不足という感じがしてます。

 訳が分からない書き方でゴメンなさいね。でも進む方向は皆さんもきっと賛同してくださる方向だと思っています。(勝手なヤツ! )

 これからしばらくは何かと忙しい毎日が続きそうですが、面白いということでもあり、また気分爽快な忙しさなので楽しんで毎日や っています。

 明日は直腸癌仲間で宴会です。かなり楽しみにしています。術後4週のほやほやもいるので新鮮な気持ちも吸い込んできましょう。


2005.12.08 10:13(Thu) 当直明け

 当直明け、当直と言っても我々のような組織では基本的にはしっかり眠れることが多い。しかし、週のうちで一番夜更かししてしま うことが多い。何事もなければ朝普段より遅くまで寝ていられるという気持ちも手伝ってしまうからだろう。しかし、以前に比較する と当直明けの日は辛くなった。

 私の場合、2年浪人生活をしてから大学に入ったので、医師になったのは26才の時、1978年5月。いままでに27年半、週1 回の当直としても1434回の当直をした事になる。この数字がどうなのかはよく分からないが、3.9年当直していたことになるの か………

 その間職場に拘束されていたが、いろいろな事も出来た。その仕事の対価として得た収入でいろいろな物も手に入れた。今みたいに 当直明けで頭の芯が重いときはこの数字を爽やかに見ることは出来ないな。


2005.12.07 13:16(Wed) 自分をさらけ出す事に少しだけ挑戦

 昨日、久しぶりにキワムのコラムに新しいものを追加した「第70回、おぞましいかな自分」。私がストーマになったのに楽に暮ら してこれたのは、最初から皆にストーマになったことを言いふらしていたからだと感じたから。そして、最近、慣れてきてあえてヒト に言わなくても良いと感じている自分に対抗してなのかな。なにか分からない力が働いて、チャレンジする気持ちになったのです。


2005.12.05 00:35(Mon) 今週末

 土曜日はある所の忘年会にゲストで呼ばれ、その流れで50代の相通じるオジサンたちで色々お話をした。お酒を受け付けない彼は 世田谷から鎌倉に車で送ってくださって、その中でゆっくり、そして11時頃鎌倉について、「花ごころ」にわがままを言って1 時までゆっくりお話をした。その話しのあと彼は世田谷までお帰りになった。まるで若い時の行動力のような夜だった。

 日曜日は、冬らしい天気と雨。船に乗る天気ではなかったので、陸路油壺に向かった。大学時代のヨット部の後輩が手に入れた古い 木造の船がABSにレストアに入ったというのでそれを見に行った。アメリカ人が日本に持ち込み、それを日本で売却していったという 歴史を持つ24フィートの1944年設計の優しい船形の船は乗ったらとても気持ちよく波の動きを伝えてくれそうな気がする。雨の なかだったので細かい所までは見られなかったが、ラダーのピンなど、何年前に作られたものなのだろうと思ってしまった。

 ABSに集まった先輩達との興味深い海の話しは雨の中でかけていった甲斐があった。その後みなと別れて、同席された先輩の この秋完成した別荘の前でちょっと写真をと思っていたらその姿を見つけられて、中に呼び入れて下さった。私より2才上の先輩 なのだが、落ち着いて静かに話される。ワンルームの前後硝子張りで両側が本棚で埋められた別荘の部屋の、ど真ん中にバスタブがあ る。話しだけを聞いた時はその大胆さが想像が出来なかった。先日TVに紹介されたのちょっと拝見したが実際に訪れてみると印象 は違ってくる。この思い切りの良さ、目的を意識した生き方、人生の成功者だなぁと感じる。どう生きるかという目的意識をキチンと 持ってそれを実現していく力を感じた刺激的な一時だった。


2005.12.02 10:16(Fri) 攻められると

 昨日は時間が出来たので、SJメンバーとちょっとミーティング。いろいろな要望が出される。「要望は今のじゃダメ、あなたの考 えが悪い」って言われているわけなので、言われると自己防御の反応がまず起こる。要望を出した相手のせいにして、ああでもない、 こうでもないと屁理屈をたてて攻撃する。相手をとりあえず言いくるめるのは仕事上経験も豊富なのでなんとかそれで済ませちゃう。

 そのあといつもの焼き肉屋に移動して食べて話して2,3時間すごすうちに、最初だされた要望になんとか応えてやれそうな余裕も 出来てくる。自己防御の反応ってなかなか難しいものだ、自己免疫疾患なんても自己防御が上手く働かなかったり、過剰に反応したり 、制御機能が壊れていたりで起こってくる。要望と対応も自己防御と環境を上手くミックスしていくプロセスなのでしょう。

 焼き肉屋で豚足を食べた。「手術前の便通が悪かった頃、ここで飲み食いして帰ったあと楽に排便できたんだよね」、なんて思い出 話をしていた。便通で悩みはないので食べなくても良かった豚足を空腹を満たすために頼んで食べた。以前、阿久澤さんが赤ワインを 飲むと下痢する、帰りの駅のトイレに駆け込んだという話しをきいた。その時は、そんなに早く反応しないだろうと思っていたが。ど うやら私の場合、以前のイカ墨と同様、この豚足も便通促進の作用があるのかもしれない。帰りの車の中でもパウチにいっぱいたまり 、帰って入浴、パウチ張り替えのあと、寝ている間にもパウチがいっぱいになっていた。みんなに自慢したいのは、こんな時でも腹痛 はいっさいなし、トイレを探してガマンすることもなし。パウチの始末が多少面倒なだけなのです。


2005.12.01 09:53(Thu) 造影CT

 直腸癌術後1年7ヶ月半、きりが良いわけではありませんが、今朝、造影CTをしました。転移があるかどうかチェックのためです 。放射線科医の正式な画像診断はまだですが、一応、肝臓、肺ともに転移はなさそうです。まだ、造影剤がしっかり体内に残っている 感じがあります(体がまだ火照っている)。造影剤を使ったレントゲン撮影をしたことがあるヒトならおわかりの感覚だと思う、造影 剤注入とともに体が熱くなる。それでも20年前に比べればその感覚はずっとマイルドになった。

 来年3月11日に「群馬ストーマリハビリテーション研究会」での講演をお引き受けしたのですこし緊張?している。今までより、 自分の体と周囲にちょっとだけアンテナを向けているこの頃です。

 昨日は梅田先生、他が当直している職場に遊びに来てくださった。当直じゃなければ美味しい料理もご馳走できたのに残念です。梅 田先生、予定では早い時間に鎌倉について紅葉を探索してからおいでになる予定だったのに、昼の仕事が予想外に時間をとったようで おいでになった時はすでに陽がくれていました。またの機会と言っても、紅葉だと来年になってしまうかもね。


RC(Rectal Cancer) 2005年12月1日

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