RCのコラム 第44回 2007年10月

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2007.10.29 18:20(月) 箱根

 以前は良く行ったものだ。芦ノ湖スカイライン、箱根スカイライン、長尾峠。MG時代、ドカティー時代、NSXに乗り始めの頃。 早朝の峠道を必死に走って手に汗するものだからドライビンググローブも必需品だった。今思えば一番楽しかったのは1968年製の MGBで走った峠道だったかもしれない。車の性能とドライバーの能力があっていたからだと思う。良い車だと限界までもっていく力 が私にはない。

 今週末はちょっと風邪気味、土曜日もインドカレーを美味しくいただいたら、その後お酒を飲む気になれなかった。日曜は台風一過 の快晴、さて何をしようかとウダウダしていたが、海に行かずに箱根に行ってみようかと思った。行き帰りの行楽日の渋滞を考えると 気持ちも萎えたが、まあ行ってみようということにした。

 サンセットの箱根からの写真が撮れれば良いかなと2時頃にでかけたが、行きはスイスイ、3時半頃には箱根についてしまった。叶 姉妹みたいなセクシーなカウンタックが路肩でエンコしていたが、それに比べりゃずっと地味なNSXはそんな心配も無く気分良く走 ってくれた。長尾峠は全面交通止め、今回の台風のためかどうかは分からないが路肩が流れたらしい。日曜日の午後、一般の観光客と 、走り屋さんと半々くらいが山道にいた。

 写真撮影スポットを移動しながら車を楽に流す。私にとっては有り余る車のポテンシャルを活かすでもなく適当にながす。速いバイ クがいれば道を譲り、曲がりくねりアップダウンのある素晴らしい景色の道を窓を開けて走りセカンドギアでエンジンの回転があがり カムに乗った排気音に変わりグンと引っ張っていかれるときはやはりこの車に乗っていて良かったと思う。早めのブレーキ、ゆっくり 目のコーナリング、車の限界になど及びもつかないのだけど。海抜1000メートルからの日没はいつもの海抜0メートルとはちょっ とちがったものがあった。

 行きはスイスイだった東名も帰りは30kmの渋滞にはまった。クラッチを踏む左脚はかなりきつかったけど、まだクラッチのつい ている車のダイレクト感を楽しむ気持ちは残っていた。


2007.10.27 17:41(土) コンピュータのお引っ越しで

 新しいLeopard(MacOSX10.5)が昨日きたので、新しいハードディスクを手に入れて引っ越しをした。今までは2 50GのHD4台だったのを2台を500Gにした。1988年当時、Sun 3/50というワークステーションを購入した頃に4 50Mのハードディスクを思い切って購入、メーカーから買うと恐ろしく高いので、仲間に頼んで組んでもらったのだが、大体50万 円ほどかかった記憶がある。初めてハードディスクを手に入れた時にさかのぼると、83年頃だったろうか、10Mのハードディスク でも50万した。なんと今回手に入れた、500Gのディスクは、17,800円。思わず計算機を触ってみると、記憶容量単位の単 価が31,207分の1になっている。88年に1Mあたり1111円だったものが今は1M0.0356円なんですよ。恐ろしいこ とですね。最近はメモリーふんだんに使う世界で今のカメラでRAWモードでコントラストの強い写真とると1枚で15Mくらい使う 、88年だったら写真一枚記憶するのに、1万5千円かかるところがいまだと50銭、うーんなんということだ。

 いまだに富豪プログラム(メモリーを潤沢に使って複雑な節約をしない)になりきれない私はいったいなんなのだろう。30M1円 かぁ。その1円の用量の中にいったいどれくらい貴重な文字情報が蓄えられることか。単純なテキストで1500万文字ですよ。1頁 1500文字としても1万頁の本になる量。それが1円の所に記憶される。

 まあ、当然こういう時代だから単純な文字だけでなく写真や装飾をともなって美しく表現されるわけではありますけど、文才のある 人ならその中にどれだけのメッセージを込めることが出来ることやら。


2007.10.24 10:02(水) The Squareを訪れて

 昨日は品川にあるSONY本社にお呼びいただいた。Sony United Showroom, 「The Square」一 般公開されていないショールームとのこと、お呼びいただいた理由は電子カルテつながり。

 数週間前にSonyブランドのフルハイビジョンを手に入れていたのが良かったな。それが無い状態で見にいったら、ここの素晴ら しさを理解するのもきっと半分くらいだったのではないかと思う。勿論内部の写真撮影はご遠慮下さいということだったのでその素晴 らしさを写真ではお伝え出来ない。

 まず入るとフルハイビジョンの4倍(縦横2倍の解像度)の6畳間かと思わせるよなスクリーンが横に4枚ならび、その4枚が一つ の絵となった映像で入場者を迎えてくれる。始まったとたんに携帯が鳴り、残念ながら素晴らし映像の半分を見のがした。その映像に 始まり、シアターでのデモ、医療用映像利用のモデル、ハイビジョンによるテレビ会議、各種画像による監視システム、話題の有機液 晶、卵型で自分の流す曲で踊るmpegプレイヤー、ジョージルーカスの使用したスターウォーズ撮影した歴史的ビデオカメラなどな ど。

 素晴らしい技術力、素晴らし商品。 でもちょっと以前に比べると淋しいなと感じさせられる世界ブランド。しかし底力はすごいも のがある。素晴らしい製品を作ることと、売ることの違いも感じ自己反省。


2007.10.18 14:49(木) ルータの設定

 今週、ずっとはまっていたルータの設定がひとまず出来た。もう一つやらなけりゃいけない所があるのだけど、それはここではテス ト出来ないので帰ってから試す。それも思ったように動いてくれればと思う。

 コンピュータの世界、マニュアルでは説明しきれないものばかりだ、信頼できる実績のある設定サンプルというのが一番必要とされ る。それと実験だね。これを書きながらマニュアルを一読して、接続先の設定を直してより完璧になんて思っていじったら繋がらなく なって焦った。電話で接続先のスタッフにお願いしてコマンド設定してもらってなんとか復旧。

 ここまでいたるのはいつものことだけど、いろいろなマニュアルみたり、サンプル見たり、それらの中からひらめいた物を試してみ るが、成功するまでには遠い道のりのことが多い。指節間をセキュアーな状態でつなぐっていうのが目的だったのでまあ、これで一安 心なのだけど、今後も拡張のためにルータのグレードアップ、変更も予定されているので、機種が異なればまた違う問題も起こってく るので終わりは来ない。これもまた真理。人生には終わりがあるのにねぇ。

 よーし、少し気分良くなった所で、他の仕事に打ち込もう。

 そうそう、昨日の朝は、カメラが壊れたかと焦ったらただの電池切れだった。今朝クリニックの裏を歩いてきたら、お食事どころだ った旧家が工事の対象になっていた。この建物と庭がそのまま活かされればよいのだけどどうなるのでしょう。この側にも広い駐車場 だったところがマンションが建設されている。鎌倉周辺マンションブーム。マンションの龍前はひろい一軒のお屋敷だったところが多 い。


2007.10.12 18:26(金) 3年B組金八先生

 昨日、TVで金八先生を見た。時代のとらえ方が上手いね。私が閉塞感を感じている問題とほぼ同じような所をとらえているような 気がした。最近のデジタル放送だと、レコーダーに新番組を録画と設定しておくと新しいドラマの第1回はとりあえず録画してくれる 。それで気に入ったらその後も継続して録画というボタンを押すだけで良い。また、番組の長さや時間が変わっても自動的に追従して くれる。デジタルの世界ならの恩恵ですね。

 昨日のドラマの中でネットの文字は手書きの文字と違って伝わるものが少ない話しも出てきたけど、デジタルな中でも表現出来ない わけではない、でも文章力も要求されるだろうけどね。

 直腸癌に直面した時に感じた命、生きているということ。時間がたつうちに段々薄れては来るのだけど、生きていると実感できるこ との素晴らしさと命のたよりなさを実感しながら生きていきたい。癌などの病気にかかり、命の頼りなさを実感できたのは本当に幸せ な事だと思う。だからこそどう生きるかということなんだよね。最近、くり返しこんな事を書いているが、私はいたって元気。でも元 気で調子悪いところが無いからと言ってもどこが終点か分からない限りある人生には変わりない。

 昨日、もうプログラムの手を着けるところが見つからないような事を書いたが、早速今日も問題をスタッフに教えてもらい対処。

 今夜はこれから勉強会に出席、TVに良く出てくる大学の先輩が鎌倉で講演される、素敵な先輩なので尊顔を拝見しにいく予定。


2007.10.11 19:41(木) 長年の懸案事項を

 電子カルテの処方箋、ある一定のマスの中に書くので処方項目が多くなると字が小さくなる。薬局で読めない(読みにくい)という 悪評があった。しかし、ジャイアン的な私の発想は「そんなに多く処方するからいけないんだ、要らない薬が必ずあるはず」なんて言 って先延ばしにしてきた。いよいよ新しいバージョンのリリースの前にやることもなくなってきたので今日はそれに挑戦。で、結局1 日で、ある行数を超えたら2枚目に印刷、それでもその行数を超えるなら3枚目に印刷なんて事をやった。

 このあたりの作業が1日で終わったのもオブジェクト思考言語を使っていたおかげ、大がかりな改造をせずに実現できた。かと言っ てユーザには出来るだけ必要な薬のみで処方してもらいたい物だ。

 さあ、ホントやることが無くなってきた。ユーザからのリクエストの中で考え方の納得できる物と、今実現できる物はほとんどやっ てしまった感じがしている。しかし、絶対に終わりがないのがこの世界、またあらたな物が見つかって来るに決まっている。

 CanonのEOS 1Ds Mark III のホームページに素晴らしい解像度の写真が載っていたこともあり、今日はそれ にならって50mmの単焦点レンズと三脚を持って写真をとりにいった。まあ、もどきの写真はとれるが、奥の深さを感じてしまう。


2007.10.10 13:26(水) スーパーおやじ

 週末にご一緒したスーパーおやじ、私が直腸癌になるちょっと前、胃から十二指腸にかけてのスキルス癌で手術をなさった私より4 才年上。再発率も高くいわゆるヤバイ癌。20年くらい前から海でお世話になっていた豪快な男。術後から元気で以前にましたパワー で酔っぱらいデタラメ寸前な賑わいで楽しませてくれた。半年くらいお会いしないときがあると、「やはり」なんて思ってしまったこ ともあった。しかし、いまだに調子全開でお元気。久しぶりに夜の席をご一緒したのだ。

 大学時代は体育会一部のテニス部のキャプテンをつとめ、素敵な家族と仲間にかこまれて豪快、かつ格好良いオヤジ。5年生存率1 5%なんてレベルの癌になってもその15%に入り込んだ、癌を笑い飛ばしたようなヒト。まあ、でも酔っぱらい方はナカナカで付き 合う方の人間の広さも要求される。危ないのだけど高い位置で限界を超えない。

 これからの日本ってこういうヒトがまた育って来るのだろうか?なんて考えさせられた。安全、こぢじんまり、相手の責任ばかり追 及するような世相。生きていくことの喜び、熱さを感じる幅をどんどん狭めているようで淋しい。うまく言葉にすることの出来ない閉 塞感。

 スーパーおやじと一晩すごしていろいろ感じさせられた。人間という動物、動物として強さがあってこそ生命と息吹があるのじゃな いだろうか。いつまであるか分からないが確実に最後が近くなっているのを1日1日感じながら今日をもっと大事にして生きていくし かないかな。


2007.10.09 11:07(火) 未熟者

 7日はほぼ2ヶ月ぶりのレース(逗子マリーナカップ)。一時はリビエラに不満が溜まり出場止めようかとも思っていたのですが、 止めて抗議するより表彰台に立ってなにか表現しようというだいそれた気持ちで出場したレースでした。このレース例年スタートの時 は風が無いのです。ことしも同じようにスタートちょっと前に南が入ってきました。スタートはいつになく根性入れてほぼベストなス タート、スタート後しばらくスターボーで走りレース集団の南にでました。ポートの船は江ノ島の手前でタックが必要なコース。台風 の影響か大きなゆったりとしたうねりはありましたが海面はフラットだったのでゼファーの風でした。タックして江ノ島沖に向かいま す。良いスピードを保って先行する船はレーティングの上の船ばかり。気持ちよく集中して走りました。

 しかし、烏帽子の手前で定置網の残骸を避けるようになって後続の速い船にラップされるようになったところでバランスを崩したよ うでどうにも艇速が延びなくなってしまいました。うねりの波が白く大きく崩れる烏帽子のまわりでどんどんラップされてしまいます 。私たちの所だけ風がないのかと思わされてしまうくらいに、小さな船にもラップされてしまいました。あぁっ!回航後も艇速が延び ません。イライラしてはいけないと思いながらもなかなかベストスピードに達せません。江ノ島をかわしてから前よりの風ではありま したがスピンアップ。スピンランでの限界の風のなかやっと艇の大きさにみあったスピードで少し後ろを離すことができました。最後 にスピンダウンしてゴールに入ることができましたが。この失速では表彰台は無理です。

 フィニッシュしたあとは気持ち良い風、ハーバーにもどるのはもったいないのでプラプラしながら美味しいミチコ飯を船で過ごして 2時間ほどしてから帰港。ヨット乗りにとって気持ち良い季節の始まりです。これから5月頃までが良い季節です。若い頃は夏の日射 しが楽しみでしたが、今は夏の暑さより冬の寒さのほうがしのげるような気がします。

 レース結果は、オープンクラス8位。未熟者だということが身にしみました。まあ、ゼファーの普通の今までの成績に落ち着いたと いうところでした。


2007.10.05 18:50(金) カッコイイ!

 先日のiPod touchといい、新しい無線キーボードといい、兎に角使って楽しい。こういう製品をどんどん出して来る企業 パワーに感心してしまう。新しいものを出すのにデザインでけでなく機能も追加されているので、そのパーツだけでなく、システムそ のもののソフトにもパッチをあてなければならないのにどんどん進んでいく。ソフトにパッチをあてるのもインターネット越しに的確 なパッチをユーザのものに配信出来るテクノロジーが支えている。新しい無線キーボードをつなぐと、その後しっかりキーボード用の パッチがダウンロード出来るのだからたいしたもんだ。

 キーボードは今まで使ったもののなかでは一番小さいにもかかわらず、質感、キータッチともに量産品とは思えないレベルだ。今ま でのものは使い始めた当初は良かったのだがしばらく時間がたつとキーのストロークにどこか引っかかる感じが出てくる。しかし、今 度のものはキーのストロークもそれほどなく、プラスチック自体の摩擦もなさそうなので良い感じだ。一つ不満があるのは、日本語と の切り替えが独立したキーが無い所。多くの日本のユーザもカナで入力するヒトはいないのだから、キートップからカナ文字をなくし たものが発売されても良いのにね。キーの配置は日本語キーボードと一部違うのだが、私は日本語キーボードでも設定を変えてUSタ イプのキー配置で使っているので問題はない。なんとか、もうちょっと日本語フロントエンドの切り替えだけでも楽なキー入力を設定 しよう。

 このAppleのかっこ良さに刺激されているのだけど、自分の作るソフトをそこまでなかなか持っていけないでいる。一人でやる のには大きくなりすぎているのだろう。強力なパワーを持ったパートナーが欲しいものだ。見つかる時は見つかるのだろうけどなかな かそのチャンスがめぐってこない。素晴らしい人々はその条件として後継者をかならず育てている。私はその意味では失格。反省!

 う〜ん!キーを打つのが楽しいキーボードに久しぶりに出会えた。


2007.10.03 11:41(水) iPod touch

 touchが昨日届いた。他にもいろいろやることがあってあまりいじれなかった。1日たった感想は、使えるものだったらiPh oneが欲しいなぁって感じかな。音楽、写真に関しては、カッコイイ(本当にカッコイイ)インターフェースに変わったということ でその中身は問題なくいままでのものと同等。

 他のiPodに無いところはWebブラウザのサファリがついた。これは相当良い。Wi-Fi(まあ、無線LAN)の環境にある とiPhoneと変わらない使用感。私のような喫煙者、今の時代、外に出て喫煙なんてことになるのだが、繋がる無線LANが側に あれば、ネットを見ながらってことも可能になった。画面の文字の見やすさは、小さいフォントでも視認性が良い、携帯電話のディス プレーよりもずっと良い。auなどはPCサイトビューアでWebも見ることが出来るのだが、使い勝手は大違い、画面の拡大縮小も 自由自在ってところ。難点はきれいなiPod touchに指の脂がついてしまうのは悲しいが手に持つものなのでしかたないでし ょう。

 日本語の入力インターフェースに関してはまだまだではあるが見た目のカッコよさは将来に期待して我慢も出来る。


RC(Rectal Cancer) 2007年10月1日

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