WINE StyleからORCAへのデータコンバート

WINE StyleのデータをWINE Style version 2.1(407)を使用してデータコンバートした結果の報告です。

方法
ORCAの事前準備
WINE Styleで使っている患者番号の桁数を考慮して、ORCA側で患者番号の桁数をしていする必要があります。
地方公費に関しては、保険番号に地方公費の登録をしておくほうが望ましいと思われます。今回は、後で登録しました。

1. WINE StyleのPeditを用い、アルファベットのa-zまでをアルファベットごとに検索して、そのつど、ツールのファイルに書き出しのORCA csv形式で出力しました。患者情報、保険情報、公費情報の3つをそれぞれ出力します。形式は行区切りはLF、文字コードはEUCを選択します。
2. ORCAからftpでこれらのファイルを取得します。
3. ユーザorcaにsuして作業を行います。
4. 患者情報ファイルは、/var/tmp/PTINF.CSVにコピーします。保険情報は、/var/tmp/PTHKNINF.CSVにコピーします、公費情報は、/var/tmp/PTKOHINF.CSVにそれぞれコピーします。
5. ORCAのマニュアルに従って、それぞれ、
./orcvt_go_woody.sh ORCVTPTINF
./orcvt_go_woody.sh ORCVTPTHKNINF
./orcvt_go_woody.sh ORCVTPTKOHINF
を行いデータを移行します。
6. WINE Style側で、患者番号が 1234,01234などのように0が左側に追加されたような番号があった場合は、二重登録となってエラーがでますので、そのようなデータは、削除が必要です。

結果
上記6のような患者番号は、佐藤病院のデータに2カ所あったので、そのファイルではエラーがでましたが、それ以外は問題なく、約4万件のデータをすべて移行できました。
WINE StyleからCLAIMでORCAにデータを送った時や、ORCAで診療行為の入力をしようとしたときに、保険情報が登録されているにもかかわらず、保険がないと言ってきますので、そのまま患者登録にして、患者登録の画面の登録ボタンを押すと、WINE Styleからおくられた、CLAIMのデータが読み込まれます。
その後は、問題ありません。

評価
手で入力したものに比べれば、ORCA内部のデータが完全にリンクされていないところもあるので、問題はあるかもしれませんが、実用に耐えるものでした。