ヨットに乗り始めたのは2年浪人して大学に入った夏の合宿から、もうそろそろ33年になります。
33年の間に2年ほど卒業してまもなくの頃は海から遠ざかっていた時がありました。しかしその他は ほとんど終末は海にという生活をしています。当然楽しくてしょうがなかった頃はあります。長い休み (といっても1週間)に遠くに出かけるのが目標になっていたこともあります。一番遠くまで行ったのは 卒業してすぐの沖縄東京レース、これは行きは国家試験と重なっていたので、帰りのレースのみ参加で 飛行機ど沖縄に入りました。その他は鳥羽パールレースへの出場の為に伊豆、静岡、鳥羽とクルージング したり、夏休みに伊豆七島の神津島、式根島、西伊豆、伊東を転々とするようなクルージングを何回か しました。ヨットレースも1年間は本気で、その後は遊びで参加しますが、ヨットのプロになれるような 研ぎ澄まされた感性は 持っていません。怖い海もいくらかは経験していますが、本当に恐ろしい海の中で1日2日と過ごした 経験はありません。 私たちの舟はどちらかと言えば酒飲み舟で、30代から40代最初は本当に終末飲み続けながら夏の海で 馬鹿話をしていました。今はそこまで飲む元気も無いし、気持ちの良い日に気のあった仲間と馬鹿話しながら 海を漂うのが至福の時と思える日々です。最近の話題といったら、ケツの孔を閉じた私の話題で面白おかしく 盛り上がっています。 この1年では、昨年、地域の子供達の体験クルージングをした後、その時のメインゲストであった 世界1周単独レースを行った白石康次郎さんも乗って、虹のかかる逗子沖のサンセットクルージング に出たときだったかな。昼間は曇っていたのに、夕方抜群に綺麗になった海を江ノ島往復をした 一時間半。それと、キワムのコラムの第7回に書いた昨年12月の富士山見ながらの烏帽子往復も 楽しかった。 今回、人工肛門になってから、またヨットに乗るのが以前より楽しくなった感じがしています。まだ 術後4週間にみたないので体力は落ちていますが、少しずつリハビリして、何とか47日後のダブルハンド レースに出られる体にして、レースを楽しんできたいと思っています。 根橋さんの山のエッセイを読んでいて、山歩きが日常になっているという話しを読んで、私のヨットライフ というのも日常に近くなっている、その中でまた少し盛り上がりそうになっている私の気持ちがどう変わって いくのかなと自分自身に興味がわいています。私のまわりにいるヨット人間たちも、ほとんどが20年30年 乗っている人たち、みな日常になっているので、その中でどう気持ちを盛り上げようかとそれなりに努力 している人たちが残っているんですね。 30年を超えて同じ事をしているというのも、やはり魅力があるということですね。この10年位、ヨット界 に入ってくる若者がめっきり減少してるんですよ。幸いな事に私たちは昨年一人新しい仲間が加わりました けどね。 |
2004年5月11日