キワムのコラム 第4回

システム管理者と掃除機

そういえば、シス管をもう20年くらいやっているなぁ!

ある人に、掃除機、扇風機、貯金箱(神棚)はシス管の三種の神器だと言われました。シス管通しのお付き合いがなかったせいか、貯金箱は用意してありませんでした。

今朝、職場につくと、院内のNetInfoサーバのマシンが死んでいます。リブートしてもブートセクションが見つからないと言ってとまっています。あぁっ!!真っ青状態です。シス管の私以外のユーザのホームディレクトリをすべてそのマシンの上に持ち、アカウント情報、ネットワーク情報、その他、当院のシステムを動かすのに必要な情報は、ほとんど、そこに格納されています。そのマシンが動かないってことは、ああっ、復旧にどれだけの時間がかかるのだ。

今日はとても良い天気、昨日まで雨が降り続いていたので、小児科の朝の外来の出だしは遅いのです。そう、皆さん、溜まった洗濯をしてから出かけてきますから。お陰様で電子カルテが動かなくて、パニックもちょっと緩和されていました。とりあえず、シス管の私としては、私の所だけは電子カルテが動くようにして、数人診察を終え、再度、サーバマシンの復活に挑戦です。

掃除機を借りてきて、掃除機を抱えてエレベータに乗り込み(ああ、患者さんと出会わなくてよかった!)、サーバ室に行きます。サーバマシンのふたをあけ、掃除機でホコリを吸い込み(でも、あまりホコリもない、これで復活は無理かな?)、コネクタや、メモリをはずし、掃除機でその部分のホコリも吸い込み、再度接続。えぃっ!と電源投入、ああ、なんとかブートプロセスが起動した。やれやれ、復旧です。

今まで、掃除機で何度助けられたことでしょう。でも、掃除機のお世話になるコンピュータは、そろそろ、危ない次期に来ている前兆です。対策をとらねばね。でも、他にもやらんきゃいけないことは山積みだし。なんて言い訳していると、シス管の私に、仕返しが帰って来るのですね。

2003年12月8日

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