キワムのコラム 第39回

耳をすませばレガッタの風

今日から第8回逗子レガッタが始まる

13日は、スキッパーズミーティングとウェルカムパーティー、明日は朝6時前に起きて6時15分にメンバーの のりチャンが早起きして作ってくれる朝ご飯を食べる、6時45分には、カッパを着込んで集合、ミーティング のあと出航準備7時過ぎには朝の海に出る。スタート地点までは約1時間かかる、長者ヶ崎から佐島の間の沖 水深は90m前後、アンカーロープは風がなくても150m、風が強ければ250mも流さなければ舟は止まらない。 アンカーを打って舟が留まってしばらくすると、10時スタートのレースに集まる舟が遠くに見えるように なる。風が安定していればマークも早く打てるが、安定しないと直前までゴタゴタと動き回らなければならない。 上下2.2マイルほどのコースをいかにぴったり作るかがコミッティーの醍醐味だろうか。

レースが始まっても、風が振れれば途中でマークの位置を変える、まあ予定通りにイッパツで決まることなど まずない世界だ。条件がよければ6レグの約2時間のレースを2本行う。風がない日なら、 本部船に乗り込む我々は楽だが、レースとしては面白くない、面白いレースが展開されるような時は 本部船の乗り心地、寒さも最悪となる。レースが終わって、うまくいっていれば、マークボートに アンカーを上げてもらえるが、どこかでトラブルがあれば、250mのアンカーロープを人力で引き上げ なければならなくなる。250mといえばランドマークタワーの屋上に立ち、地面まで伸びたロープの先に チェーンと20kgのアンカーがついたのを太さ15mmほどのロープでつり上げるのだ、想像しただけで腰が 痛くなる。

ハーバーに戻る頃は夕日も西に大きく傾く、後始末して、クラブハウスにもどり、反省会がすめば 美味しいビールも飲めるのだがね。参加者の喜んでくれる顔がつらいこともまたやろうと いう気になる。今回は休みがつながらなかったので、14日のレースのあとは、20日のロングレースと 21日の2レースと2週にまたがることになる。事故なく終わってくれることを祈るばかりだ。

金曜洋画劇場で「耳をすませば」を見た、いいよなぁ、素敵な若者。若者からみた素敵な若者というより 我々の世代からみた素敵な若者という描き方だろうけどね。このアニメの頃って、話しの筋と関係ないだろう というところまで細かい描写に力入っているよな、風や雨を描くのに根性入っている。

自分のやってることも手を抜かずにやりたいものだ。

2004年3月13日

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