P.P.M Peter Paul and Mary のことである。
中学2年の時、P.P.M.と出会った私は、質流れの3,500円のギター買い勉強からの逃避も含めた楽しい生活が 始まった。まだ、マイク真木もデビューする前、ブラザース・フォー、キングストン・トリオの時代。 こうして書き出すと細かいことを随分思い出すが、それは大幅にはしょることにしよう。 高校2年になったころは、仲間4人と新宿のフォーク喫茶のオーディションを受けたりもするようになっていた。 学園祭や公園のかたすみ、雀荘をかりきってのコンサートなどをやった後、どうしても大きなことに挑戦して みたくなってきた。東京都荒川区立荒川公会堂を借り切って高校3年の5月にコンサートを行うことになった。 現在の荒川公会堂に立て直される前だったがそれでも定員700人の会場、とても高校3年生4人組で埋め尽くせる わけもなく、2階部分300人を閉鎖して1階400人を対象に計画を開始した。 歌は3部構成、1,3部はP.P.M.のコンサートかと思わんばかりのすっかりコピーの構成、2部は、自分たちの オリジナルや、そのころ流行っていたフォークソングをそれなりのセンスで選曲した。コピーバンドで人が 集まってくれた時代。 もちろん、これをやるのは並大抵の事ではなかった、高校3年生でこんなことにかまけている子供に親が いい顔をするわけでもなく、1月頃から積極的に5月に向けて活動しはじめたから、最初は親子げんか ばかりの毎日だったような、、(イヤなことはあまり覚えていない)全部で30曲ほど(あの頃の1曲が2分 から3分、4分の曲は長いほう)MCを含め、何十回も練習を重ね、チケット印刷や、販売までほとんど自分 達でやった、勿論チケット販売を手伝ってくれる遊び仲間はいたし、価格設定も入場料200円、会場の 費用もマイク6本、証明も人材も友人ということで6万円くらいで貸してくれた時代だった。友達のガールフレンド 達にも手伝ってもらい女子校にもチケットを売ってくれた。 心配していたけど、コンサート当日、本当に400人の人たちが集まってくれ、1階席は満席。3時間のコンサート も途中で帰る人もなく、最後まで拍手喝采を送ってくれた。予定通りのアンコール2曲も無事終了。ドンチョが おりると、一目さんに我々は会場の入り口に向かい、来場された方々に深くお礼をしたのでした。
昨年、インターネットで、P.P.M.の昔のアルバムを6枚ほど購入して、iTuneで読込、iPodで聞いたり、プログラム
しながらコンピュータの外付けスピーカで聞いていた。でも、昔ほど心打たないなあ35年前の曲たち。けっこうすぐ
飽きてしまった。1960年代、ニューヨーク、グリニッジビレッジで集まったP.P.M.彼らはいまだに地道に活動して
いるんですね。 |
2004年1月15日