キワムのコラム 第1回

つまらない前書き

電子カルテを作り始めで12年になる。まだ、その頃は、電子カルテが夢物語だった。色々な学会や、研究会で、私は、本当に「生意気な医者」だった。大手コンピュータ会社のエンジニアに、今思えば、恥ずかしくなるくらい大きな事を言っていた。まあ、その大きな口も本音であることに間違いはない。最近、ある電子カルテ研究会にメンバーとして参加した。昨年5月からビジネスとして電子カルテを扱うようになったが、ビジネスとして扱う前のように、本音を簡単に口に出せなくなったのを痛感した次第である。参加者の方々の意見をかなり素直に聞く耳をもてるようになったことと、大きな口をたたくのが、ベンダーとしてはばかれる感覚がどうしても出てきてしまうのだ。

と言って、本音を全然出さないのも、面白くない。このコラムで、 以前の大きな口のようにはいかないかもしれないけれど、 私の素直な印象を書いて行きたいと思っている。

2003年12月1日

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